給餌と水換え

 らんちゅうは大人になってからでもぽっくり死にますが、稚魚の時もばたばた死にます。
 特に全長2センチ(尾を含めて)くらいになるまでは、バタバタ死にます。
 私はこの間を「デンジャラスゾーン」と呼んでいて、ここをいかにスピーディーに通過するか
が、稚魚飼育の大きな「鍵」であると考えています。
 もちろん2センチを過ぎたら、急激に大きくしてはいけません。

 ここの飼育法は「サラリーマンの水槽飼育法」です。
 いずれも「エサは朝1回与え」「夜は水換え」を前提に書かれています。

@腹通し(らんたろう氏アドバイス)
 孵化して4日目に「卵の黄身」を与えます。
 卵をカタゆでし、黄身だけ取り出して水に溶かし、茶漉しで濾しながら与えます。
 この日の夜に水を「全換え」し、これ以降2センチになるまでの約2ヶ月間、過酷な水換え作
業が始まります。
 最初の頃の水換えは、手桶などで水をすくって、スポイトでゴミを取り除き、残った水と稚魚を
慎重に「茶漉し」で濾して、稚魚のみ新しい水に移します。
 新しい水は「カルキ抜き」と「水温合わせ(25℃)」を忘れずに。
※「産卵準備」のページに書いてあるように、「孵化&稚魚飼育用ケース」を2セット用意して交
互に使用すると、作業が非常に楽です。
 くれぐれも注意したいことですが、よくモノの本に書いてある「青水」などを作ろうとしてはいけ
ません。
 水槽だと水量が少ないので、水質が急変することがあります。
 いつも清潔に保つほうが、危険性は少ないと思います。

Aブラインシュリンプ

 卵をあげた翌日から約3週間〜6週間、「ブラインシュリンプ」をあげます。
 もっと長期であげても喜んで食べるのですが、「高価」なので出来るだけ短い期間与えるのが
得策です。
 (理想的なのは全長2センチ以上になるまで、与え続けることです。)
 私はハッチャー24と言う「簡易型の孵化器」を使用してます。
 孵化に24時間かかるので、黄身をあげた日の朝には、セットしておかなければいけません。
 孵化の方法は「器具の説明書」に書いてあるので、そちらを見てください。
 与えるときに飼育水10リットルに対して10gの食塩を混ぜると、夜の水換えの時までシュリ
ンプが生きているので、シュリンプの与えすぎで水が悪くなることがなく、非常に効率的に成長
します。
※食塩の比重はほぼ1なので、計量スプーンで「10CC」計れば「ほぼ10g」です。

 エサを与えて10日位たつと、てんぷら用の網(粗目)ですくえるようになります。
 ゴミはすくえないので、水換えが非常に効率的になります。

B人工飼料
 ある程度の大きさ(全長2センチ以上)になったところで、人工飼料に移行します。
 目安は「底面を突っついてエサをあさるしぐさをしたら」です。
 つまり沈んだ飼料を食べれるようになったらです。
 ここのエサ換えは慎重に行います。
 併用期間を最低3日以上かけてください。
 原因はわかりませんが、一気に人工飼料を大量に与えると全滅するので、少しずつ量を増
やして食べきれる量を与えてください。

 細かめの粉末飼料なら市販のもので大丈夫ですが、私はと「テトラフィン」手ですりつぶした
もの与えています。
 普通の大人用飼料をすりつぶして与えても育ちます。
 ただしつぶしたエサは水を汚しますので、汚れるようなら最初から「微細なエサ」を与えるよう
にしてください。

※同じ飼育面積ならば「飼育数」が少ないほうが早く育ちますので、早い段階でお気に入りのも
のを選んで、ゆったりと育てることをお勧めします。
 このHPでは、選別については触れません。なぜなら「自信がない」のと、「タタキでも水槽飼
育でも同じ」だからです。他の「名人の人」のHPを当たってください。

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