冬眠

 冬眠そのものは2002年度版の「冬眠もどき」と変りませんが、直前の飼育状況が変ってい
ます。

@冬眠は以下のように定義します。
・水温は10℃以下にします。
・餌は一切与えません。
・多少暗めの方が効果的ですが、特に無理に暗くする必要はありません。
・期間は12月から2月として、最低30日は行います。
・水槽内の水位は60センチ水槽でほぼ満タン状態にし、急激な温度変化を防ぎます。
水量さえじゅうぶんに確保して
おけば、プラ舟・トロ舟などより
材質がガラスの分だけ、水温変
化が緩やか!

A導入時の注意
 「親予定魚」が体長(尾を入れないで)10センチ未満の場合、優良卵を得られる可能性が少
なくなりますので、通常の30℃飼育は体長10センチになるまで行います。
 すると冬眠のかなり直前まで30℃で飼育している可能性があり、水温を10℃以下に落とす
のは非常に危険なので慎重に行う必要があります。
 30℃から15℃までは「1日に5℃」の範囲で下げても問題ありませんが、15℃で1週間以上
飼育して体を慣らさせます。
 そこからは通常のICヒーターでは温度調節できないので、旧型のサーモ(バイメタル式・真空
管のような形をしています。)を使用するか、比較的天気が良く水温が10℃以上が2日以上続
く日を選んで、慎重にヒーターをはずします。
使い方さえ慣れれば、バイメタ
ル式は優れもの?

 可能なら1日2℃以内の範囲で下げるのが理想的です。
 ちなみに私は何度か失敗しています。
 ここで失敗すると1年間の苦労が水の泡です。
寄り添って冬眠している姿は、
ハムスターみたいで結構かわい
いもんです。

 加温しなくても水温が15℃以上ある段階で10センチまで成長していると、冬眠の導入は楽
になります。
 その際はそのまま水量を増やし、自然のままに水温を下げていきます。
 餌は、15℃以下になったら与えません。

B冬眠中の注意
 夜間は極端に水温が下がります。
 0℃以下になったり、水温の乱高下は危険なので、天気予報で水が凍りそうだと思われる日
は、就寝前にヒーターで10℃程度にして置けは凍結の危険性は少なくなります。
 もちろん北国はそれでも凍るので、旧型の15℃以下も設定できるヒーターで、5℃程度にセ
ットしておくのが安全です。
 60センチ水槽の通常の温度管理では、概ね150Wのヒーターを使用していると思います
が、一定の水温を保つためには容量の大きいヒーターを使うか、2本併用する方が安全です。
気候は地域差が激しいので、あ
くまでも参考程度に!
出来たら近所の飼育者と情報
交換出来るといいですね。

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